
漢方薬のもとは“生薬"と呼ばれているものです。
生薬だけを単独で使うことはほとんどなく、2種類以上の生薬の一定の組合せで漢方薬となります。
つまり漢方薬は数種類もの生薬から成る複合薬なのです。
( 例外・・・甘草だけからなる甘草湯 )

長い年月を経て、最適な生薬の組合せ・割合が決められたものです
例)クラシエ葛根湯エキス顆粒 (7.5g中)
葛根8g・麻黄4g・大棗4g・桂枝3g・芍薬3g・甘草2g・生姜1g
(上記の生薬より抽出したエキスを乾燥した製剤)
漢方薬は複数の生薬から成る、つまり様々な薬効成分を含んでいるため、
・様々な症状に効果
・心身全体に作用
・作用が穏やか
などの特徴があります
一般用医薬品として厚生労働省より許可された漢方製剤
・薬局やドラッグストアなどで購入できる医薬品
・漢方薬局などで購入できる漢方薬も含む
・医療用に比べ種類が豊富
医療用として医師の処方が必要ですが、健康保険が適応されます
一般用と比べ、生薬含有量が多いため効果が出やすい特徴があります
※民間薬
生薬を用いる薬で、古くから経験的に伝えられてきたものです
漢方薬とは異なり、一種類の生薬から構成されることが多く、用法用量が定められていません
例)アロエ、ゲンノショウコ、センブリなど

服用回数ごとに一包の薬をコップ半分以上の熱湯によく溶かして、少し冷ました状態で服用して下さい (温服の原則)
※煎剤の味・香りが苦手な場合や誤嚥のおそれ、冷えや吐き気などの症状により多めの水での服用や、オブラートなどの使用もできます。
漢方薬は作用が穏やかなため吸収を考慮し、食間の服用がよいとされています。
※胃痛や胸焼けなどの症状や飲み忘れ防止のため、食後指示の服用も多く、また頓服などで使用する漢方 (芍薬甘草湯など) もあるため、医師の指示を守ってください。
・水での服用やオブラートなどの使用しましょう
・苦みや味が残る場合は、服用後のうがい・歯磨き、飴などでの口直しを。
最も重要なのは、指示された期間は継続して「服用すること」です。
漢方薬は、副作用が少ないとされているが、多くの成分を含んでいるため目的とする作用以外の好ましくない作用 (副作用) も起こる場合があります 。
漢方薬には食材として用いられている生薬も多く含まれているため、食物アレルギーのある場合は、その旨を診察時に必ず伝えてください。
例)ゴマ(胡麻)・コムギ(コムギ)・コメ(膠飴)・トウモロコシ(添加物)・カキ(牡蠣)・シナモン(桂皮)・ヤマイモ(山薬)など
甘草などの一部生薬は多くの漢方薬に含まれているため、2種類以上の漢方を服用している場合は注意が必要です。
例)甘草…7割以上の医療用漢方薬に配合されている代表生薬
※1日服用量として甘草5gが上限とされる( 2.5gでも下記の症状に注意 )
尿量減少、むくみ、まぶたが重くなる、手のこわばり、頭痛等の症状、また西洋薬や市販薬、民間薬などとの飲み合わせも注意が必要な場合があります。
妊娠中は体質が変わるため、漢方薬の服用についても注意が必要です。
また生薬のうち妊娠中に服用を避けなければならないものもあるため注意してください。
ご不明な点は、当院薬剤科までご相談ください。