排尿外来は、排尿困難・頻尿・尿失禁・排尿痛など排尿に関する症状がある患者様を診察し、原因を調べて治療するための外来です(排尿痛は尿道ではなく下腹部の痛みが対象になります)。
おしっこが出にくい・なかなか出てこない・時間がかかる・下に垂れるなどの症状をいいます。原因としては下記のようなものが考えられます。
前立腺肥大などの前立腺疾患
下腹部の手術後・脳卒中の後・糖尿病などによる膀胱を支配する神経の障害
(神経因性膀胱)
おしっこが近いことです。飲水量や習慣などにより異なるため、1日何回が異常とは言いにくいのですが、一般的には1日10回以上、夜間は2回以上が頻尿と考えられています。原因としては下記のようなものが考えられます。
飲水量が多い、尿の濃縮力の低下、利尿剤や降圧剤などの薬
前立腺肥大症、前立腺炎、膀胱炎、膀胱結石、膀胱癌
前立腺肥大症、神経性因性膀胱、尿道狭窄、精神安定剤などの薬
前立腺肥大症などによる膀胱壁の肥厚、放射線治療後、膀胱結核
精神的な要因、習慣、睡眠障害
本人が排尿しようという意思がないのにおしっこがもれてしまうことです。そのパターンにより下記のように分類されます。
尿がだらだらといつももれている状態で原因としては手術や外傷の後に括約筋が障害されて尿道がしまらなくなってしまっている状態が考えられます。
尿意を感じるとトイレまで我慢できずにもれてしまう状態で、原因としては前立腺肥大症や脳梗塞後に排尿を抑制する力が低下している場合が考えられます。
くしゃみや咳、立ち上がる時などお腹に力が入った時に少量もれてしまう状態で中年以降の女性によく見られます。
膀胱に尿が充満し、括約筋を押しのけて尿があふれ出てしまう状態で、前立腺肥大症や神経因性膀胱により残尿が非常に増え、尿閉という状態になった場合に起こります。
排尿に関係する痛みのことですが、排尿外来では尿道炎や普通の膀胱炎は対象とならず、長期間にわたり続く下腹部の鈍痛が対象となります。原因としては間質性膀胱炎などが考えられます。
排尿外来担当 岡田栄子